

立替精算が多い会社は、経費精算システムを変えても劇的にはラクになりません。
なぜなら、問題の中心が「入力のしやすさ」ではなく、立替が増える構造にあるからです。
ただし、安心してほしいのは、立替が多い原因はほぼパターン化できること。
そして、立替削減は「全部を一気に」ではなく、減らせる立替から順に潰すと、現実的に進みます。
この記事で分かること
立替が多い会社の共通点はシンプルです。
支払いが個人の財布(現金・個人カード)に寄っています。
この状態が続くと起きること
だから、立替削減は「経費精算の改善」ではなく、支払い構造の改善です。
ここを変えると、経費精算は“結果として”ラクになります。
当てはまるものが多いほど、立替が減りにくい構造になっています。
ただし、裏を返せば改善余地が大きいということです。
消耗品、交通、外出先の支払いなど、小額でも回数が多いと立替件数が膨らみます。
件数が多い会社ほど、最初にここを削ると効果が出ます。
現金中心だと、会社側で用意できる手段が限られ、立替が起きやすくなります。
特に現場が忙しいほど「とりあえず自腹」が起きます。
仮払いがあっても、申請が面倒/承認が遅い/精算が二重、となると使われません。
結果として立替が続きます。
何が会社負担で、何が自己負担か。
ここが曖昧だと、現場は迷って後回しにし、締め日に精算が集中します。
法人カードは不正が怖くて進まない、という話になりがちです。
ただ、実務では不正よりも、運用設計がないことが原因で止まるケースが多いです。
出張は自腹で払って後で精算、が当たり前になっている会社は立替が減りません。
ここは仕組みに寄せるだけで、件数が落ちます。
「今回は現金しか無理」「急ぎだから自腹」など、例外が多いと立替が増えます。
例外が多い会社ほど、例外ルールを型化すると締め日が安定します。
立替削減は、全部を対象にすると止まります。
だから、まず「減らせる支出」だけに集中します。
| 分類 | 見分け方 | 例 |
|---|---|---|
| 減らせる支出 | 頻度が高い/定型化しやすい/ルール化できる | 交通費、出張、サブスク、消耗品、定型の外注費 |
| 減らしにくい支出 | 突発が多い/現金のみが多い/例外が多い | 緊急対応の立替、現金のみの少額例外、イレギュラーな購入 |
結論
減らせない支出をゼロにしようとすると止まります。
まずは減らせる支出で件数を落とすのが最短です。
どこから手を付けるか迷ったら、次の順で決めると早いです。
この順番で対象を決めると、制度が広がりやすく、現場も納得しやすいです。
立替削減は、会社の状況に合わせて次の「型」で進めると失敗しにくいです。
型A:法人カード中心
型B:仮払い中心
型C:ルール中心
ポイント
型は1つでなくても構いません。最初は1つに寄せて回し、次月から広げる方が安定します。
立替が多い会社は、現場が悪いのではなく、仕組みがそうなっています。
だから、仕組みを変えれば減ります。
今日の結論
件数が落ちると、経費精算は自然にラクになります。
次は承認渋滞に効く「ワークフロー」領域へ進めると、締め日の安定度がさらに上がります。