締め日が近づくと、経費精算だけで一日が消える…あります
申請者はまとめ出し、承認者は滞留、経理は確認と差し戻し。
この状態って、忙しさより設計で起きていることが多いです。
集中を減らすコツは「頑張れ」ではなく、締めの仕事を分散する仕組みにすることです。
締め日に集中する時に起きている“重なり”
集中が起きる会社は、だいたい4つが同日に重なっています。
①申請提出 ②証憑回収 ③承認 ④差し戻し対応
こうなると何が起きる?
- 申請者:期限前日にまとめ出し(不備も混ざる)
- 承認者:一気に来て見切れない(滞留する)
- 経理:不備確認と差し戻しで時間が溶ける
- 結果:締め後に例外処理が増える(翌月に尾を引く)
分散できない会社がやりがちなこと
やりがち①:締め日を早めれば解決すると考える
早めても、証憑が揃わない・承認が遅い・入力が重い、が残っていると、ただ前倒しで荒れるだけになります。
大事なのは、締め日そのものより締めまでの流れです。
やりがち②:差し戻し基準が曖昧なまま、締めに突入する
基準が曖昧だと、締め前に差し戻しが増えます。差し戻しは“往復”なので、仕事が増えます。
まずは通す条件を揃えて、差し戻しの量を減らすのが近道です。
結論:期限を段階化して、週次で軽く回収する
結論:集中を減らすには、期限を1本にしないのが効きます。
申請期限/承認期限/例外の出口、を段階化し、さらに週次で軽く回収すると、締め前の山が低くなります。
段階化のイメージ
- 申請期限:締め日-3日(例)
- 承認期限:締め日-1日(例)
- 例外の出口:理由記入+追加承認 or 翌月扱い
- 週次回収:毎週1回、交通費や少額だけでも出す習慣を作る
中盤の近道:集中がきつい会社は、通知と承認設計まで一緒に整えると早いです
分散設計テンプレ(表)
| 分散したい対象 |
設計の手 |
狙い |
注意点 |
| 申請の集中 |
申請期限を締め日より前に置く |
不備の修正時間を確保 |
証憑が揃わないものは出口を用意 |
| 承認の集中 |
承認期限+通知+金額分岐 |
滞留を減らす |
基準が揃わないと逆に差し戻し増 |
| 証憑回収の集中 |
週次で軽く回収(交通費・少額から) |
締め前の山を低くする |
入力が重いと週次が続かない |
| 差し戻しの集中 |
通す条件3点+差し戻し文テンプレ |
往復を減らす |
長文コメントをやめる(短文で統一) |
締め前の集中は、1つの原因じゃなく重なりで起きます。だから対策もセットで効きます。
今日やること(Step1〜3)
Step1:締め前に増える作業を4つに分けて書き出す
申請・証憑・承認・差し戻し。どれが一番重いかで、最初の手が決まります。
Step2:申請期限と承認期限を分ける
同じ日にすると、締め前に全部が固まりやすいです。
Step3:週次で出せるものを1つだけ決める
交通費だけ、少額だけ、でOK。山を低くするのが目的です。
質問と回答
Q. 週次にすると逆に手間が増えませんか?
A. 入力が重いと増えます。だから週次は「軽い支出だけ」に絞ります。交通費や少額から始めると、締め前の山が下がりやすいです。
Q. 期限を分けても守られない気がします
A. 期限だけだと弱いので、通知とセットにします。承認者側も同じで、承認期限+通知があると滞留が減りやすいです。
最後に:集中は“頑張り”じゃなく“分散設計”で減らせます
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