差し戻し基準がブレると崩れる:戻す/通すの線引きテンプレ

差し戻し基準がブレると崩れる:戻す/通すの線引きテンプレ

経費精算の差し戻しが多い会社は「基準が人によって違う」状態になりがち。差し戻す/通すの線引きをテンプレ化して、現場の往復を減らす考え方を整理します。

差し戻し基準がブレると崩れる:戻す/通すの線引きテンプレ

差し戻しが多いと、みんな疲れます
申請者は「何がダメなのかわからない」、承認者は「毎回同じ指摘で時間が溶ける」。
これ、原因はシンプルで、差し戻し基準が“人の頭の中”にあるからです。

差し戻しが増える時に起きていること

差し戻しが増える会社は、「NG」だけが増えて「通す条件」が共有されていないことが多いです。
よくある状態
  • 承認者Aは通すのに、承認者Bは戻す(申請者が混乱)
  • 戻す理由が毎回違う(申請者が“正解探し”になる)
  • 指摘が文章で長い(直すのが面倒で放置される)

基準を増やすほど荒れる理由

逆効果①:細かい基準を足していく
ルールを足すほど、読まれなくなります。
そして結局「人の判断」に戻ります。ここで差し戻しが増えます。
逆効果②:承認者の裁量に任せる
裁量は必要なんですが、共有がないと「人によって違う」が固定化します。
申請者は学べないので、差し戻しは減りません。

線引きは「戻す基準」より「通す条件」

結論:差し戻しを減らすには、「ここが揃えば通す」を先に決めます。
“戻す理由”を増やすより、通す条件を3点にまとめる方が効きます。
通す条件(基本の3点)
  1. いつ(日付)
  2. いくら(金額・税区分)
  3. 何に使ったか(用途が説明できる)
ここが揃わない時だけ差し戻す、で運用が落ち着きます。
中盤の近道:差し戻し理由のテンプレをシステム側に寄せる
差し戻しが多い会社ほど、コメントが長文化します。理由をボタン選択+短文にすると、往復が減ります。
差し戻しを減らす仕組み(通知・承認・証憑)を確認する

差し戻しテンプレ(表で即使える)

よくある不備 なぜ戻す? 通す条件(これがあればOK) 差し戻し文(短文)
用途が曖昧 私用との区別ができない 誰と/何のために/どの業務かが1行で書ける 用途を1行で追記してください(誰・目的)
領収書が不足 金額の根拠が弱い 領収書 or 明細 or 代替証憑の添付 証憑(領収書/明細)を添付してください
日付が不明 期間の整合が取れない 利用日が分かる記載(明細・履歴) 利用日が分かる情報を追記/添付してください
科目が迷子 会計処理がぶれる 科目は選択肢を絞り、迷う所はメモで説明 科目を再選択してください(迷う場合は用途メモ)
差し戻し文は短く、同じ型にします。長文だと“読む気力”が落ちます。

今日やること(Step1〜3)

Step1:差し戻し理由トップ3を出す
用途/証憑/日付、あたりに寄ることが多いです。
Step2:「通す条件」を3点で統一する
いつ・いくら・何に。これで承認者の判断が揃いやすいです。
Step3:差し戻し文をテンプレ化(短文)
文章量を減らすほど、往復が減ります。

質問と回答

Q. 例外はどう扱うのがいい?
A. 例外はゼロにせず、理由記入+追加承認など“見える出口”を作ると揉めにくいです。
Q. 承認者が複数いると揃いません…
A. “通す条件3点”と“差し戻し文テンプレ”を共有するだけで、かなり揃います。細かい規程を増やすより効きます。
最後に:差し戻しは「基準」より「型」
判断を揃えるより、型を揃える。これが早いです。
差し戻しが減る運用の作り方を確認する

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