経費精算は内部統制の入口:不正が起きやすい穴と塞ぎ方

経費精算は内部統制の入口:不正が起きやすい穴と塞ぎ方

経費精算は金額が小さくても件数が多く、不正やミスが起きやすい入口です。二重精算・私的利用・承認の形骸化などの穴と、現実的な塞ぎ方(権限・証憑・監査ログ)を整理します。

経費精算は内部統制の入口:不正が起きやすい穴と塞ぎ方

経費精算って金額は小さいのに、なぜか“事故”が起きやすいんです
理由はシンプルで、件数が多いから。件数が多いほど、確認が雑になりやすく、穴が残りやすいです。
ただ、ガチガチに縛ると現場が動きにくくなるので、現実的に塞げる穴だけ塞ぐが大事です。

内部統制って何?経費精算とどう関係する?

内部統制は難しい言葉に見えますが、ざっくり言うと「会社のお金が変な使われ方をしない仕組み」です。
経費精算は、日々の支出が集まる入口なので、ここがゆるいと穴が残りやすいです。

不正・ミスが起きやすい穴(よくある)

穴①:二重精算(同じ領収書・同じ支出)
立替とカードが混ざる、同じ写真を再提出する、など。
悪意がなくても起きます。件数が多いほど気づきにくいです。
穴②:私的利用が混ざる(判断が薄い支出)
用途が「品代」だけ、飲食の相手が不明、など。
承認者が毎回想像で通す状態だと、穴が残ります。
穴③:承認が形だけになる(滞留→まとめ承認)
忙しい承認者ほど、まとめて承認しがち。
ここが続くと、確認が機能しなくなります。

結論:塞ぐのは「権限・証憑・ログ」の3点

結論:全部を厳しくするより、権限(誰が何をできる)証憑(根拠)ログ(後で追える)の3点を整える方が現実的です。
これが揃うと、穴が見える形になって塞ぎやすくなります。
中盤の近道:監査ログや権限が整う仕組みに寄せたい人へ
内部統制を強くしたい会社ほど、手作業より仕組みで整える方が続きます。
内部統制まで見える経費精算の選び方を見る

穴と塞ぎ方チェック表(表)

起きやすい原因 塞ぎ方(現実的) 運用のコツ
二重精算 出口が多い(立替/カード/小口が混在) 支払い手段を明確化+突合の順番を固定 「誰が払ったか」を必須にする
私的利用の混在 用途メモが薄い/基準が人によって違う 通す条件3点(いつ・いくら・何に) 用途1行テンプレで揃える
承認の形骸化 承認が集中/期限がない 承認期限+通知+分岐(少額/高額) 代理承認も出口にする
証憑の弱さ 写真が読めない/添付が漏れる 撮影ルール+不足時の出口 長いレシートは2枚
追えない(説明できない) 判断がチャットに流れる/ログが残らない 申請に根拠を残す(メモ・添付) 最終判断は申請に残す
内部統制は「厳しくする」より、追える形を作る方が続きます。ログが残ると、無理なく整います。

今日やること(Step1〜3)

Step1:事故パターンを3つに分類する
二重精算/用途が薄い/承認滞留。どれが多いかで優先度が決まります。
Step2:通す条件を3点に揃える
いつ・いくら・何に。これが揃うと、私的混在の穴が小さくなります。
Step3:承認期限と通知を入れて滞留を減らす
止まりにくくなるほど、まとめ承認が減ります。

質問と回答

Q. 厳しくしすぎると現場が動きにくいです
A. だから「全部を厳しく」より、権限・証憑・ログの3点で“追える形”にするのが現実的です。入力項目を増やすより、通す条件とテンプレで揃える方が続きます。
Q. 不正対策はどこから手を付けるべき?
A. 二重精算と承認滞留からが早いです。件数が多い所なので、整えると効果が見えやすいです。
最後に:内部統制は“見える形”ができると自然に強くなります
人の頑張りに頼らず、追える形に寄せる。これが一番ラクで強いです。
内部統制まで含めて整える方法を見る

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