「上様」って、悪気はないのに差し戻されがちです
申請者は「店がそう出しただけ」、承認側は「会社の支出として説明できる?」が気になる。
ここで揉めると、毎月同じ往復が起きます。ポイントは、直せる時の手順と、直せない時の出口を先に決めることです。
宛名が「上様」だと何が困る?
困るのは、宛名そのものより「誰の支出か説明が弱い」と見られやすいことです。
とくに飲食・手土産・備品あたりは、私用との境目が薄く見えやすいです。
よくある差し戻し理由
- 宛名が会社名でない(会社の支出として説明が薄い)
- 用途も曖昧(但し書きが弱いとセットで厳しくなる)
- 金額が大きい(額が大きいほど慎重になる)
全部NGにすると運用が荒れる理由
逆効果①:宛名が上様=必ず差し戻し
店で直せないケース(移動中の売店、機械発行、過去分など)で止まります。
すると「後でまとめて相談」が増えて、締め前に仕事が寄ります。
逆効果②:宛名の話だけで判断する
宛名が整っていても用途が薄いと不安は残ります。
逆に宛名が上様でも、用途が明確で説明が揃っていれば、運用としては通しやすい場合があります。
扱い方の結論:直せる/直せないで分ける
結論:宛名「上様・空欄」は、直せる時は直す。直せない時は“補足の出口”を使う。
この2段構えが、差し戻しを減らす現実解です。
直せる時(その場で可能)
- レジで「宛名を会社名にしてください」と伝える
- 領収書の再発行ができるなら再発行
- 但し書きも合わせて用途が伝わる形に寄せる
直せない時(後からは難しい)
- 申請メモで補足(誰と/目的/案件、を1行)
- 同席者・訪問先を記入(飲食・手土産の時に効く)
- 代替証憑(注文履歴・明細・予約メールなど)を添付できるなら添付
中盤の近道:宛名問題は“申請メモの型”があると早い
社内ルールの決め方(表)
| 状況 |
基本の扱い |
補足(出口) |
| 少額(頻出)+用途が明確 |
通す |
用途メモを必須(誰・目的) |
| 少額でも用途が曖昧 |
差し戻し |
用途1行+同席者/訪問先の追記 |
| 高額(目立つ) |
原則、宛名修正を依頼 |
難しい場合は追加承認+代替証憑 |
| 機械発行で宛名が入らない |
通す(出口前提) |
用途メモ+明細/履歴を添付 |
ルールは「禁止」より出口を決める方が運用が安定します。
今日やること(Step1〜3)
Step1:上様・空欄の発生場面を3つ出す
売店/自販機/機械発行/急ぎの飲食、など。場面が分かると出口が作れます。
Step2:直せる時の一言を共有する
「宛名を会社名でお願いします」。この一言があるだけで減ります。
Step3:直せない時の申請メモの型を決める
誰・目的・案件のどれかを1行。これで差し戻しが減ります。
質問と回答
Q. 宛名が上様でも、絶対にダメですか?
A. 絶対ではなく、会社の運用ルール次第です。大事なのは“説明できる形”が揃っていること。直せない時の出口(用途メモなど)を先に決めると揉めにくいです。
Q. どうしても直せない過去の領収書は?
A. 用途メモ+代替証憑(履歴・明細など)を添付できるなら添付、難しければ追加承認を付けるなど、出口を使う方が現実的です。
最後に:宛名は“現場の事情”がある前提で、出口を作る
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