経費精算を外注できる?任せる範囲と“残る仕事”の整理

経費精算を外注できる?任せる範囲と“残る仕事”の整理

経費精算の外注(BPO)を検討する時に、任せられる範囲・任せにくい範囲・社内に残る仕事を整理。外注しても混乱しないための切り分けと運用のコツをまとめます。

経費精算を外注できる?任せる範囲と“残る仕事”の整理

外注したい気持ち、めちゃ分かります。締め前がしんどいから
ただ、経費精算は「全部丸投げ」で軽くなる仕事ではなくて、任せる範囲の切り分けが大事です。
切り分けを間違えると、外注先との確認が増えて、逆に負担が増えることもあります。
ここでは、外注できる範囲と、社内に残る仕事を整理します。

外注で減る仕事・減らない仕事

外注で減りやすいのは定型処理、減りにくいのは判断と責任です。
減りやすい(任せやすい)
  • 証憑のチェック(形式・不足の一次確認)
  • 入力の整形(OCRの軽い修正、項目埋め)
  • 定型の差し戻し連絡(テンプレで返す)
  • ルール通りの仕訳作成(条件が明確なもの)
残りやすい(社内に必要)
  • グレー判断(会議費/交際費の線引き、例外の可否)
  • 承認(責任の所在)
  • 社内ルールの更新(例外が増えた時の整備)
  • 取引先・インボイスなど、会社としての管理

外注がうまくいかない典型パターン

失敗①:ルールが曖昧なまま外注する
ルールが曖昧だと、外注先は判断できず、確認が増えます。
結果、社内で返す作業が増えてしまいます。
失敗②:任せる範囲が広すぎて、責任が揺れる
外注は作業を代行できますが、最終責任まで移るわけではありません。
だから、判断まで任せようとすると揉めやすいです。

結論:任せるのは「定型」、残るのは「判断」

結論:外注は定型の量を削るのが得意です。
だから「任せる=定型」「残る=判断」で切り分けると、外注の効果が出やすいです。
中盤の近道:外注の前に、まず“型”を揃えると失敗しにくいです
差し戻し基準、用途メモ、通知、承認期限。このあたりが揃っているほど、外注先の手戻りが減ります。
外注も含めて整える方法を見る

任せる範囲の切り分け表(表)

業務 外注に向く? 理由 社内に残すポイント
証憑の一次チェック 向く 定型で判断しやすい 例外の出口(追加承認)を決めておく
OCRの軽い修正 向く 作業が繰り返し 直す範囲(必須3項目)を固定
差し戻し連絡(テンプレ) 向く テンプレ化できる 差し戻し基準を統一(通す条件)
交際費の妥当性判断 向きにくい 会社の事情と判断が必要 承認者が判断、メモを残す
承認(決裁) 向きにくい 責任の所在が必要 代理承認・期限で滞留を減らす
外注は“全部を消す”ではなく、定型の山を削ると考えると失敗しにくいです。

今日やること(Step1〜3)

Step1:締め前に増える作業を「定型/判断」に分ける
外注で効くのは定型。まず分けると、任せる範囲が見えます。
Step2:差し戻し基準とテンプレを先に揃える
基準が揃うほど、外注先との確認が減ります。
Step3:残る仕事(判断・承認)を誰が持つか決める
外注しても残る所を曖昧にすると、運用が戻りやすいです。

質問と回答

Q. 外注すれば、経理の負担は一気に減りますか?
A. 定型が多いほど減りやすいです。ただし判断や承認は残ります。定型と判断を分けて任せると、効果が出やすいです。
Q. 外注の前に整えるべきものは?
A. 差し戻し基準、用途メモの型、通知、承認期限。このあたりが揃うほど、外注先の手戻りが減ります。
最後に:外注は“任せ方”で効き方が変わります
定型を任せ、判断を残す。ここが決まると、外注が現場の味方になりやすいです。
外注も含めて整える方法を見る

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