チャットは速い。でも、経費精算は“残る形”が大事です
Slack/Teamsで「これ通りますか?」「領収書これでOK?」って聞くの、つい便利でやっちゃうんですが、
そのまま運用にすると探せない・残らない・基準が揃わないが起きやすいです。
チャットを使うなら、チャットで完結させない線引きを作るのがコツです。
チャット運用で崩れる3つの理由
チャットが悪いんじゃなくて、経費精算に必要なもの(根拠・履歴・検索)がチャットと相性が悪いことが多いです。
- 情報が流れる:大事な判断が、他の話題に埋もれる
- 根拠が残りにくい:誰が何をOKと言ったかが後から追いにくい
- 基準が揃いにくい:その場の空気でOK/NGが変わりやすい
チャットで判断しようとして失敗する場面
場面①:領収書の不備相談が、結局“例外”を増やす
「上様でもいい?」「但し書き弱いけど通る?」がチャットでOKになると、ルールが揃いません。
こういう判断は、チャットで答えるより“出口(補足メモ/追加承認)”として仕組みに入れる方が安定します。
場面②:申請の督促をチャットでやり始めて疲れる
チャットで「出してね」をやると、担当者が毎月疲れます。
督促はチャットより、システム通知の方が向いています(対象が明確で残るから)。
結論:チャットは「通知と相談」だけに寄せる
結論:チャットを使うなら、役割を2つに絞ると崩れにくいです。
①通知(未提出・承認滞留を知らせる)
②相談(迷う時の入口だけ、最終判断は申請に残す)
“残す場所”を固定すると、急に落ち着きます
- 判断の根拠:申請のメモ欄(用途1行+必要なら補足)
- 証憑:申請に添付(チャットに貼りっぱなしにしない)
- OK/NGの線引き:社内の短いルール(表1枚)
運用ルールのテンプレ(表)
| やること |
チャットでOK |
チャットでNG |
残す場所 |
| 未提出・滞留の督促 |
自動通知(対象者が分かる) |
担当者の手打ち督促を常態化 |
通知ログ(システム側) |
| 不備相談 |
入口だけ(何を足せば通る?) |
チャットでOK/NGを確定させる |
申請メモ(補足) |
| 証憑の共有 |
一時共有(確認用) |
貼りっぱなしで申請に添付しない |
申請添付 |
| 例外処理 |
状況共有 |
その場判断でルール化しない |
例外の出口(追加承認/理由記入) |
チャットは便利。でも最終判断は申請に残すと、後から揉めにくいです。
今日やること(Step1〜3)
Step1:チャットで起きている相談を3種類に分ける
不備相談/督促/例外相談。多い所から線引きすると効きます。
Step2:最終判断は申請メモに残すルールにする
誰が見ても分かる形(用途1行+補足)に寄せます。
Step3:督促は自動通知に寄せる
担当者が“人力で追う”状態を減らします。
質問と回答
Q. チャットで全部完結した方が早くない?
A. その場は早いですが、後から探せなくなりやすいです。経費精算は“後で説明できる形”が大事なので、最終は申請に残す方が安定します。
Q. チャットの相談が減らない
A. 相談が多いのは、ルールが薄いか、出口がないサインです。よくある相談を表1枚にすると、相談は減りやすいです。
最後に:チャットは“通知の受け皿”にすると強いです
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