ルールを厳しくしたのに荒れる…“守れない規程”の典型例

ルールを厳しくしたのに荒れる…“守れない規程”の典型例

経費精算ルールを厳しくしたのに、遅れ・差し戻し・例外が増えることがあります。守られない原因を分解し、現場が運用しやすい形に直すポイントを整理します。

ルールを厳しくしたのに荒れる…“守れない規程”の典型例

ルールを厳しくしたのに、なぜか遅れが増える…あります
「期限を短くした」「添付を必須にした」「例外を減らした」
なのに、差し戻しが増えて、締め前が荒れて、現場から不満が出る。
これは、ルールの強さより“守れる構造かどうか”の問題で起きやすいです。

厳しくしたのに荒れる時に起きていること

ルールを強くすると、一時的に提出は増えます。
でも、証憑が揃わない/承認が進まない/入力が重いが残ったままだと、あとで反動が来ます。
荒れた時に見えるサイン
  • 差し戻し理由が増える(でも中身は似てる)
  • 締め後の“例外処理”が増える(結局通す)
  • 申請がまとめ出しになる(期限直前に集中)
  • 承認者の判断が割れる(人によって通す/戻すが違う)

“守れない規程”の典型パターン

典型①:証憑が揃わない前提を無視している
ネット決済・交通系IC・出張の明細など、そもそも即日揃わないものがあります。
そこを全部「期限内に揃えろ」にすると、差し戻しと例外が増えやすいです。
典型②:入力が重くて、出すのが嫌になる
必須項目が多い、科目が迷う、添付が面倒。
こういう“重さ”は、期限を短くしても解消しにくいです。
典型③:例外の出口がない
例外がゼロだと、現場は裏で処理を工夫します。
結果、管理側が把握できない形で処理が流れ、後から揉めやすくなります。

結論:ルールより先に「出口」を作る

結論:厳しさで整えるより、出口(例外の通し方)を先に作る方が運用が安定します。
例外を許すのではなく、見える形にするのがポイントです。
よく効く出口(例)
  • 遅れ理由の記入(テンプレ文でOK)
  • 追加承認(上長承認を付けて通す)
  • 翌月扱い(会計都合が強い場合の出口)
ルールが荒れる会社は、通知・承認・入力の設計も一緒に見直すと早いです
規程だけ直しても、流れが変わらないと戻りやすいです。申請→承認→証憑が自然に流れる形に寄せると、改善が見えやすいです。
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直し方チェック表(表)

症状 原因の候補 直し方(最初にやる)
差し戻しが増えた 証憑が揃わない/基準が人によって違う 通す条件を3点にまとめ、差し戻し文をテンプレ化
期限を短くしたのに遅れが増えた 入力が重い/承認が詰まりやすい 必須項目を削り、申請期限と承認期限を分ける
例外処理が増えた 出口がない/現場の事情が無視されている 遅れ理由+追加承認など“見える出口”を作る
ルールの強さより、守れる流れに寄せる方が、結果として締め前が落ち着きます。

今日やること(Step1〜3)

Step1:遅れ・差し戻しの理由を3分類する
証憑/承認/入力。ここを分けるだけで、対策が具体になります。
Step2:出口(遅れ理由+追加承認)を作る
例外を隠さず通す形に寄せると、裏ルールが減ります。
Step3:必須項目を減らして“出しやすさ”を作る
出しやすいほど、期限の話が効くようになります。

質問と回答

Q. 例外の出口を作ると、甘くなりませんか?
A. 逆で、出口がないと裏で甘くなりやすいです。出口を“見える形”にすることで、運用が安定します。
Q. まずどこから直すのが早い?
A. 差し戻しが多いなら「通す条件の統一」。遅れが多いなら「入力の削減+出口」。症状で入口を変えると早いです。
最後に:守らせるより、守れる形に寄せる
ルールは“強さ”より“流れ”が効きます。出口を作って、出しやすくすると整いやすいです。
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