承認者が1人で止まる:ボトルネック設計の直し方

承認者が1人で止まる:ボトルネック設計の直し方

経費精算が遅れる原因が「承認者1人に集中」しているケースは多いです。代理承認・承認期限・分岐ルールの作り方を整理し、現場が滞りにくい設計に直すポイントをまとめます。

承認者が1人で止まる:ボトルネック設計の直し方

申請は出てるのに、承認で止まる…これが一番つらいです
申請者からすると「出したのに終わらない」。承認者からすると「確認が溜まっていく」。
経費精算が止まる会社は、承認フローが“1点集中”になっていることが多いです。
ここは、承認者の頑張りに頼らず、設計で分散すると早いです。

1人で止まる時に起きていること

承認が止まるのは、承認者の性格というより設計の問題であることが多いです。
“止まる理由”は、だいたいこの3つに寄ります。
  1. 承認が集中:金額の大小に関係なく全部同じ人に来る
  2. 承認期限がない:急がなくても回るので後回しになる
  3. 不備が多い:差し戻しが増えて“承認の気力”が削られる

よくある“直し方の失敗”

失敗①:承認者に「早く見て」と言い続ける
一時的には動きますが、恒常的な解決になりにくいです。
承認が集中しているなら、まず分岐が必要です。
失敗②:承認者を増やすだけで基準が揃わない
承認者を増やすのは有効ですが、基準が共有されないと「人によって通す/戻す」が増えます。
分散するなら、通す条件差し戻し文の型もセットです。

結論:代理・期限・分岐の3点セット

結論:承認の詰まりは、代理承認承認期限分岐ルールの3点セットで整うことが多いです。
どれか1つだけだと、戻りやすいです。
分岐の考え方(例)
  • 金額で分岐:少額は一次承認で完結、高額は追加承認
  • 費目で分岐:交通費は簡易、交際費は確認厚め
  • 部門で分岐:部門長→経理、のように流れを分ける
承認が詰まりやすい会社は、通知と差し戻し基準もセットで整えると早いです
承認が溜まると、差し戻しの文章も長くなって、さらに遅れます。
通知・期限・基準をまとめて揃えると、承認が軽くなります。
承認が整う方法を確認する

承認設計のテンプレ(表)

設計ポイント ルール案 狙い
承認期限 申請から1〜2営業日 後回しを減らす
代理承認 不在時は代理が自動で受ける 不在で止まらない
金額分岐 少額は簡易、高額は追加承認 集中を減らす
差し戻し基準 通す条件3点(いつ・いくら・何に) 判断のブレを減らす
通知 期限前日/当日に承認者へ通知 滞留を減らす
承認を速くするコツは、個人の頑張りではなく分散の設計です。

今日やること(Step1〜3)

Step1:止まっている申請の“止まり方”を3分類する
集中/不在/不備。どれが多いかで手が変わります。
Step2:金額分岐を1つだけ作る
例:1万円未満は簡易、以上は追加承認。まずはシンプルに始める方が整います。
Step3:代理承認と承認期限をセットで入れる
どちらか片方だと、止まり方が変わるだけで残りやすいです。

質問と回答

Q. 代理承認を入れるのが怖い
A. 怖いなら、まずは「不在時だけ」「少額だけ」など範囲を絞ると始めやすいです。出口があるだけで滞留は減りやすいです。
Q. 承認期限を決めても守られないのでは?
A. 期限だけだと守られにくいことがあります。通知とセットにして、滞留が見える形にすると動きやすいです。
最後に:承認が軽くなると、締め前が落ち着きます
まずは分岐を1つ作る。それだけで流れが変わることが多いです。
承認設計も含めて整える方法を見る

▶ /mistake/ に戻る
▶ 次の記事へ:勘定科目が毎回ブレる