

経費精算を見直していると、必ず出てくる悩みがあります。
「経費精算システムだけで足りるのか?ワークフローも入れるべきか?」
結論から言うと、会社によって正解は違います。
ただ、迷いが長引く原因は、経費精算とワークフローの役割が混ざって見えていることです。
この記事では、両者の違いを整理し、どこまで入れるべきかを迷わず決める判断基準をまとめます。
この記事で分かること
まず、言葉を整理します。
経費精算:支出の申請・証憑添付・精算処理・会計連携のための仕組み
ワークフロー:申請→承認→決裁→保管という意思決定の流れを管理する仕組み
経費精算にも承認はありますが、目的は支出の精算です。
ワークフローは経費精算以外も含めて、申請業務全体を整理する考え方です。
多くの経費精算システムにも承認機能はあります。
そのため「承認があるならワークフローはいらないのでは?」となりがちです。
ここで大事なのは、承認の“種類”です。
| 項目 | 経費精算の承認 | ワークフローの承認 |
|---|---|---|
| 対象 | 経費(支出) | 申請業務全般(稟議・購買・契約など) |
| 目的 | 精算処理を進める | 意思決定・決裁・統制を整える |
| 強い領域 | 証憑、精算、会計連携 | 分岐ルート、権限、回覧、保管 |
要点
経費精算の承認は「精算を回す」ための承認。
ワークフローは「会社の申請業務を統制する」ための承認です。
こうした会社は、経費精算だけを整えても、結局ほかの申請業務がボトルネックになります。
その場合、ワークフローを入れる価値が出てきます。
一方で、ワークフローが過剰になりやすい会社もあります。
次に当てはまるなら、まずは経費精算だけで十分回せる可能性が高いです。
判断のコツ
最初から範囲を広げるほど、定着が難しくなります。
まずは締め日を安定させる改善(証憑・承認・会計)から手を付けた方が成功率が上がります。
どこまで必要か迷うときは、最小構成から逆算すると早いです。
おすすめの判断手順は次の通りです。
この4点を整理すると、過不足が見えます。
迷ったときに使えるよう、最小構成を3段階で示します。
段階1:経費精算だけ
段階2:経費精算+簡易ワークフロー
段階3:申請業務全体のワークフロー化
現実解
いきなり段階3を狙うと定着しにくいです。
まず段階1で締め日を安定させ、必要なら段階2へ、という進め方が失敗しにくいです。
経費精算とワークフローは、似て見えて役割が違います。
だからこそ、迷ったら「広げる」のではなく、まず止まっているところだけを解消する範囲に絞るのが正解です。
今日の結論(おさらい)