締め日って、月末にしておけば安心…と思いがちなんですが
経費精算は、締め日を「カレンダー都合」で決めると、現場の流れとズレて承認が遅れたり、差し戻しが増えたりします。
逆に言うと、“現場の証憑が揃うタイミング”に合わせて設計すると、締め日まわりのストレスがかなり減ります。
締め日で起きる“3つの事故”
締め日が合っていないと、起きやすいのはこの3つです。
- 承認が間に合わず、締め後に申請が流れ込む(締め日が“ただの渋滞ポイント”になる)
- 領収書・明細の回収が間に合わず、差し戻しが増える(申請者も承認者も疲れる)
- 例外が増えてルールが崩れる(“結局いつまで?”が人によって違う)
よくある決め方が外れる理由
外れやすい決め方①:月末締めにすれば整う
月末にすると「会計と揃って気持ちいい」んですが、現場の実態は別です。
出張の精算、カード明細の反映、取引先の領収書発行が月末に寄ると、“申請できる状態”になるのが月をまたぐことが普通に起きます。
外れやすい決め方②:締め日を早めればスピードが出る
早めると一瞬スッキリしますが、「証憑が揃わない人」が増えると差し戻しが増えて、結局遅くなります。
早締めが効くのは、証憑がデジタルでほぼ揃う/申請習慣が強い会社です。そうじゃないなら、先に整える順番があります。
締め日を決める判断基準は1本でいい
結論:締め日の正解は「会計の都合」ではなく、“証憑が揃って、差し戻しが起きにくい日”です。
迷ったらここだけ見て決めると、運用が安定します。
判断のために見るポイント(3つだけ)
- 証憑の揃い方:紙が多い?デジタル多め?(紙が多いほど“余裕日数”が必要)
- 承認の流れ:承認者は何人?不在が多い?(承認が長いほど締め日前倒しが必要)
- 明細の反映:法人カード・交通系・広告費など、締めに間に合う?(反映遅れがあると月末締めは荒れやすい)
締め日パターン別:向く会社・向かない会社
| 締め日パターン |
向く会社 |
荒れやすい会社 |
| 月末締め |
デジタル証憑が中心/承認が短い/明細反映が早い |
紙が多い/承認者が多い/出張・交際が多い |
| 25日締め |
月末に案件が集中する/締め作業を分散したい |
月末にまとめて支払い・精算が出る |
| 20日締め |
承認に時間がかかる/差し戻しが多い(余裕を確保) |
月末の出張・会食が多い |
| 週次(毎週) |
少額が多い/申請習慣を作りたい/新人が多い |
承認者の負荷が高い/ルールが曖昧 |
「どれが正しい」ではなく、証憑が揃うタイミングと承認の長さに合わせると、締め日が自然に決まります。
今日やること(Step1〜3)
Step1:直近2か月の“遅れ理由”を3つにまとめる
「忙しいから」ではなく、実際は証憑未回収/承認待ち/明細反映待ちのどれかに寄ります。
Step2:締め日候補を2つ出して“余裕日数”を入れる
例:月末締めにこだわるなら、申請は月末-3日、承認は月末-1日など、役割ごとに分けます。
Step3:例外ルールを先に決める(ここが肝)
「遅れたらNG」だけだと必ず崩れます。遅れ理由の記入/上長承認/翌月扱いなど、出口を作っておくと揉めにくいです。
質問と回答
Q. 締め日を変えると現場が混乱しませんか?
A. 混乱の原因は「いつまでに何をするか」が曖昧なことです。締め日変更より、申請期限/承認期限/例外の出口をセットで出すと落ち着きます。
Q. 月末締めを維持したい場合のコツは?
A. 月末そのものより、月末前の申請締めを作ると安定します。月末=最終日、にしない方がラクです。
最後に:締め日で迷う会社は、だいたい“通知と承認”でも迷ってます
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