

経費精算で一番つらい瞬間は、締め日に「承認待ち」が積み上がることです。
申請は出ているのに承認が進まず、会計転記が遅れ、月次が荒れる。
この状態が続くと、どんなシステムを入れても「ラクになった感」が出ません。
ただ、承認渋滞はツールの問題ではなく、ほとんどが設計の問題です。
この記事では、承認が遅くなる原因を分解し、止まらないワークフローに整える実務手順を整理します。
この記事で分かること
承認が遅い会社は、承認者が忙しいから、だけではありません。
実務での渋滞の正体は、
ことです。
つまり、改善の方向性は一つで、判断の回数を減らし、止まらない流れにすることです。
当てはまるものが多いほど、承認渋滞が起きやすい構造です。
承認ルートが複雑だと、承認者が「これは自分が見るべき?」で止まります。
迷いがある承認は必ず遅れます。
対策(最小)
申請内容がバラつくと、承認者は確認に時間がかかります。
結果、差し戻しが増え、再申請が積み上がり、渋滞します。
対策(最小)
「月末締め」だけで運用すると、申請も承認も同日に集中します。
渋滞が起きるのは当然です。
対策(最小)
出張・休暇・会議で承認者が不在になると、申請が止まります。
承認が止まると、締め日にまとめて判断が発生し、さらに渋滞します。
対策(最小)
「これはOK?NG?」が曖昧だと、承認者は確認したくなります。
確認が増えるほど承認は遅れます。
対策(最小)
差し戻しが「理由のやり取り」になっていると、処理が終わりません。
差し戻しは、できる限り「型」で処理すると安定します。
対策(最小)
承認が重くなる会社は、承認者が実質的に「監査」をしています。
その結果、承認者の負荷が上がり、渋滞が常態化します。
対策(最小)
承認渋滞に一番効くのは、申請締めと承認締めを分けることです。
これはツールに関係なく効果が出ます。
おすすめの基本形
狙い
締め日に「集める・判断する・探す」を発生させないこと。
締め日当日は“流すだけ”にできると、渋滞は一気に減ります。
ここまでの内容を、すぐ運用に落とすために、最小ルールをテンプレ化します。
承認運用ルール(最小テンプレ)
ポイント
承認者に「毎回判断させる」設計をやめるほど、承認は速くなります。
ルールで流れるものはルールに寄せ、例外だけを見える化するのが強いです。
承認が遅い会社は、承認者が忙しいからではなく、判断が集中する設計になっています。
申請締めと承認締めを分け、差し戻し基準と代理承認を型化するだけでも、締め日は安定します。
今日の結論(おさらい)