経費規程って、作るのは大変そう…でも“ない”方がもっと大変です
規程がない会社は、その場判断が増えます。
その場判断が増えると、差し戻しが増え、例外が増え、締め前が荒れやすい。
でも、最初から分厚い規程を作る必要はなくて、最低限の線引き+例外の出口があれば運用は落ち着きます。
経費規程とは?何のためにある?
経費規程=会社のお金の使い方を揃えるルール。
「何が経費になる?」「どこまでOK?」「どう申請する?」を揃えて、判断のブレと揉めを減らします。
規程の役割
- 申請者:迷いが減る(何を書けば通るか分かる)
- 承認者:判断が速くなる(基準が揃う)
- 経理:修正が減る(会計処理が揃う)
- 会社:不正や事故が起きにくくなる(見える形になる)
規程がないと起きやすいこと
規程がない会社は、だいたい「人によって違う」が積み上がって荒れます。
よくある状態
- 同じ支出なのに、人によって通ったり戻ったりする
- 差し戻しコメントが長文化する(読むのも直すのも重い)
- 締め前にまとめ出しが増える(不備も混ざる)
- 例外処理が増えて、裏ルールが生まれる
結論:最低限の中身は「5つ」でいい
結論:最初に決めるのは5つで十分です。
①対象(何が経費) ②上限(どこまで) ③証憑(何を残す) ④期限(いつまで) ⑤例外の出口(どう通す)
経費規程ミニテンプレ(表)
| 項目 |
決め方(例) |
ひと言メモ |
| 対象(何が経費) |
交通/会議/備品/出張/通信など、頻出から |
全部を網羅しない。頻出から育てる |
| 上限(どこまで) |
交際費・宿泊費など“揉める所”だけ |
上限だけだと止まるので例外もセット |
| 証憑(何を残す) |
原則:レシート/領収書、ネットは注文+支払い |
「何を買ったか+払ったか」を揃える |
| 期限(いつまで) |
申請期限と承認期限を分ける |
同日にすると締め前に集中しやすい |
| 例外の出口 |
理由記入+追加承認/翌月扱い |
出口がないと裏ルールが増える |
規程は“細かさ”より、迷わない線引きと止まらない出口が大事です。
今日作るならStep1〜3
Step1:差し戻しが多い支出トップ5を拾う
そこが規程の入口になります。全部を一気にやらなくてOKです。
Step2:上限と例外の出口をセットで決める
上限だけだと現場が止まりやすいので、出口が重要です。
Step3:用途メモを1行テンプレにする
規程を“読ませる”より、型で揃えた方が運用が早いです。
質問と回答
Q. 規程を作ると、現場が窮屈になりませんか?
A. 窮屈にするためではなく、迷いを減らすために作ります。だから最初は薄くてOK。頻出だけ決めて、例外の出口を用意すると運用が安定しやすいです。
Q. 例外を作るとゆるくなりませんか?
A. 出口がない方が、裏でゆるくなりやすいです。出口を見える形にする方が、管理もしやすくなります。
最後に:規程は“守らせる紙”じゃなく“迷わせない地図”
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