経費精算は「手順が分かっているだけ」では回りません。
現場・承認者・経理それぞれのつまずきポイントを先に潰しておくと、差し戻しや締め日前の混乱が一気に減ります。
このページは、特定のシステムに依存しない実務のHowToをまとめたものです。
「まず何を決めれば良いか」「どこで詰まりやすいか」を手順に沿って整理します。
このページで分かること
- 経費精算の基本フロー(申請→承認→証憑→会計処理)
- 差し戻しを減らすための“事前ルール”
- 締め日が荒れないための運用のコツ
- よくあるケース別の処理(立替・仮払・領収書なし等)
経費精算の全体像(まずはここだけ)
- 支出が発生(立替・交通費・交際費など)
- 申請(内容入力+証憑添付)
- 承認(上長確認・差し戻し)
- 経理確認(証憑・税区分・勘定科目・部門のチェック)
- 会計処理・支払い(仕訳・振込・精算完了)
経費精算が詰まるのは、だいたい②申請か③承認か④経理確認です。
そこで、次に「詰まりを起こさないための事前ルール」を押さえます。
最初に決めるべき“事前ルール”3つ(ここが曖昧だと必ず荒れる)
- 例外処理:立替/仮払/領収書なし/海外・外貨/交際費の扱い
- 証憑ルール:添付の必須条件(いつ・何を・どの形式で)
- 会計前提:税区分・勘定科目・部門(誰が決め、どこまで入力するか)
現場が迷うポイントを先に潰す
「この場合はどうする?」が多い会社ほど、例外処理を先に決めておくと差し戻しが激減します。
手順1:申請(現場)—差し戻しを減らす書き方
申請で重要なのは、入力を丁寧にすることではなく、承認者と経理が迷わない形にすることです。
申請で必ず押さえる項目
- いつ:日付(利用日・支払日)
- 何に:用途(何のための支出か)
- いくら:金額(内訳があるなら分ける)
- 誰が:参加者(交際費など必要な場合)
- 証憑:領収書・レシート等の添付
差し戻しを減らすコツ
- 用途は「何をしたか」より何のために必要だったかを書く
- 交際費は「相手・人数・目的」をセットで書く
- 証憑は“あとで出す”を避け、その場で添付を基本にする
手順2:承認(上長)—承認が詰まらない運用
承認が詰まる原因は、承認者の善悪ではなく、承認の判断材料が揃っていないことがほとんどです。
承認者が見るべきポイント
- 用途が妥当か(業務関連性)
- 金額が妥当か(規程・相場)
- 証憑が揃っているか(添付条件)
- 例外処理かどうか(仮払・領収書なし等)
承認が詰まる会社の対策
- 代理承認・不在時ルールを決める
- 差し戻し理由をテンプレ化する(同じ指摘を繰り返さない)
- “例外”の扱いは承認者判断にしない(先にルール化する)
手順3:経理確認—締め日が荒れないチェックの順番
締め日が荒れるのは、確認が丁寧ではないからではありません。
チェックの順番がバラバラで、差し戻しが連鎖することが原因になりがちです。
経理のチェックはこの順がラク
- 証憑(ある/ない/形式OK)
- 用途(規程上の妥当性)
- 税区分(課税/非課税など)
- 勘定科目(分類)
- 部門・プロジェクト(紐付け)
締め日を軽くするコツ
- 差し戻しは“締め日前に集中”させない(締め前の締切を作る)
- 税区分・科目のルールは固定し、迷いを減らす
- よくある間違いは「教育」より入力画面の選択肢で潰す
よくあるケース別HowTo(ここが一番揉める)
立替(自腹)
原則:証憑+用途が揃っていれば精算。頻発するなら立替を減らす運用を検討。
仮払
原則:仮払→支出→精算の順。仮払残や未精算を可視化し、放置しない仕組みにする。
領収書なし
原則:例外扱い。事前に「上限」「代替証跡」「承認条件」を決めておく。
交通費
原則:経路・区間・目的が揃えばOK。通勤混在や定期区間の扱いはルールを固定。
交際費
原則:相手・人数・目的の3点セット。規程(上限・承認条件)を先に明確化。
まとめ:経費精算は“手順”より“迷いを潰す設計”でラクになる
- 詰まりやすいのは申請・承認・経理確認の3点
- 先に決めるべきは、例外処理・証憑ルール・会計前提
- 締め日が荒れる原因は、差し戻し連鎖とルールのブレ
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